中学生向け「男女共同参画って?」 ~職業選択についての授業~

少しさかのぼりまして・・・先月、吉井中学校の3年生の1クラスにお邪魔しました。

「男女共同参画って何だろう?」と考えてもらうためのきっかけとして、「性差に関わらない、自分がなりたい職業選択」をテーマに授業をさせていただきました。講師としてお招きしたのは、吉井町・千年の菓子工房ナチュールのオーナーパティシエ・國武修一さん。

というのも、民間の某教育機関の子どもの「なりたい職業ランキング」を見ると、男子・女子でなりたい職業の傾向があって、「パティシエ」で言うと、小学生・中学生ともに女子の方でランキング上位に入っており、いうなれば女子の方に人気の職業で、大きな菓子メーカーや専門店などでは女性スタッフを見かける事が多い職業だからです。「男性パティシエの方は、いつ頃職業選択をされたのだろう?パティシエの仕事、男女で何か関わり方が違うのかな?」という入口から、中学生3年生の皆さんが、「自分がなりたい職業」について真剣に考えるきっかけになればということで、男性パティシエである國武さんを講師にお招きしたのです。

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授業のシーンは撮影していませんでしたので、その前の事前打合せの時の写真と共に、お話の中身を少しご紹介。写真でにこやかな笑顔の方が今回の講師、國武さん。生まれも育ちもうきは市、ご実家は果樹農家です。

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小さな頃から食に関わる仕事に就きたかった國武さん。高校では普通科に進みましたが、心のどこかに「食に関わる仕事がしたい」という気持ちを持ち続けていらっしゃったのでしょう。高校3年生の時、お父さんにご自分の希望を告げられ、バックアップを得、その後10年以上修行した福岡市内のケーキ屋にご縁を得られました。なんと高校3年生の3学期から学校が休みの時は修行させてもらい、その実直さが認められたのでしょう、卒業式の数日後からの就職を許されたのだそうです。

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お店の壁に、修行を経てナチュールをオープンされた様子を取材された紙面を見つけました。

「入って暫くはずーっと下働きでしたけど、必要なことだったなって。自分は器用だと思ったことはないです。ずーっと続けたから今があると思っています。男だから女だからってやる事は変わりませんよ。力仕事です。シーズンになると、毎日朝早くから夜遅くまでずっと立ちっぱなしだし。違うところっていうと・・・女性の感性はすごいなぁと思います。今も嫁に色々とアドバイスもらっています。男の自分には思いつかない事とかもあるので、本当にありがたいです。」「若い頃にやりたい事が見つかったらまずはやってみる。それと、学生の頃に状況が許せばアルバイトとか、とにかく働くっていう体験をしてみてほしいと思います。働くって言う事が、どれだけ大変かわかるから。」

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ナチュールの店頭では、お父さんが作られた梨も販売されていました。「親へも感謝しています。男がお菓子なんて・・・とか、そういう風に思わずに、やりたいんだったら応援するって、この道を作ってもらったってありがたかったなぁって。」

今回の國武さんのお話、中学生の皆さんにも刺激になったと思いますが、一緒に聴いた私たち大人にとっても、すごく考えさせられるお話でした。子どもたちがいつか働く事、そして目標とする職業を選ぶ時期がきた時に、そっと応援してあげられるような、そんな心の持ちようでありたいな、と思いました。