性はグラデーション/セクハラ指針改正について

H29年度スタートからもうそろそろ1カ月、新生活に慣れた方もいらっしゃる事でしょう。色々な職場で、新人研修がされている時期でもありますね。男女共同参画的視点で言うと、「①職場内の人間関係構築のため、②ビジネス顧客の適切な接遇のため」など理由は様々のようですが、職場研修の一環に「ワーク・ライフ・バランス」など共に「性のグラデーションについて」学ぶ研修を組み込まれるところも増えてきたという話を聴きます。

では、「性のグラデーション」について、一般の皆さんはご存じでしょうか?「LGBT」という言葉は徐々に認知されてきたように思います。「LGBT」という言葉で取り上げられるレズ・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなど含めた「性的マイノリティ」の方は、人口の5~7%が存在すると言われます。体の性・心の性・性の自認・性的志向・・・性のあり方は「十人十色」です。性的少数者は、大都会のみにいるというわけではありません。ある一定割合いるということは、地方ではカミングアウトされていないという事。つまり、「問題が可視化されていない」「当事者が沈黙している」という状況がうかがえるのです。

「生まれた時の身体の性別」「心の性別(自分は男だ、女だという性自認)」「恋愛対象の相手の性別」の3つの組み合わせで考えると12、更に表現の性別まで入れると、より細分化されると言われています。その様相から、「性はグラデーション」と言われています。

2016年に男女雇用機会均等法に基づく事業主向けの「セクハラ指針」が改正、2017年から適用され、「職場での性的少数者(LGBTなど)への差別的な言動がセクハラに当たること」が明確化されています。「性的少数者への偏見や差別をなくして、働きやすい環境を作る」という方向性が打ち出されたのです。こうした動きは、性的少数者だけではなく、多くの企業・団体・医療機関・公的機関などで、色々な意味の社会的弱者に対する適切な対応可能な道筋作りのきっかけになるかもしれません。

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