「野草の活用」という教え。

10・11月は、かなり沢山の講座を実施していました。カテゴリーごとに少しずつご報告をば。

まずは「野草の活用を学ぼう講座」です。野草を採取しながら薬効や料理の仕方などを伝えていらっしゃる「NPO法人おくすり研究会」代表の矢野忠則さんを講師にお招きし、座学+うきはの「秋の野草」を実際に食するところまで、一気にレクチャーをしていただきました。

矢野さんは、医薬品メーカー勤務をされていた薬学博士。退職後におくすり研究会を立ち上げられ、植物の生態や薬効をSNS等で発信されたり、各地で講座・講演会などで伝えられたりしています。更に、東日本大震災を契機に「食べられる野草、役立つ野草」の発信に力をいれてこられた方です。薬学博士で医薬品メーカーに勤務されていた経験から、薬は植物由来のものが多い事や、漢方薬・生薬のことなどについてもわかりやすく説明して下さいました。

「植物は花の咲く時季がエネルギーが豊富」や、「野草はいざという時の非常食にも成り得る」など、お話を聴いていると、身近にある野草にもどんどん興味が湧いてきます。

右の方が片手に握りしめているのは野蒜(のびる)でしょうか・・・らっきょ?にんにく?のような香りが食欲をそそります。

こちらは左の方がミント、右の方が蓬(よもぎ)や蒲公英(たんぽぽ)などを摘んでいるのがわかります。

調理室に戻ったら、土や虫などを良く洗い流し。

野草料理を色々と準備して、最後に全員一緒にいただきました。

オオバコや蓬は天ぷら。野蒜はみそ汁の薬味に、酢味噌和え。蒲公英は和え物や卵焼きに。日頃は、野草を食卓に取り込んでいない方も、こうして「野草は日常使い出来る」事を知っていただくことが出来ました。もちろんいざと言う時の非常食に活用したり、ミネラルを一般的な野菜以上に積極的に摂取できる機会が増えるのだという事も。また、昨年の野草講座から続けて受講しておられる方の多い「森林セラピーガイド」の皆さんからは、「実際にセラピーのお客さんに紹介出来るようになるよ」という嬉しい声もいただきました。

驚いたのは温州みかん。な、なんと、黒焼に。みかんに含まれるビタミンCやβ-カロテンは強い抗酸化作用があり、ストレスなどを防ぐ働きがあるため、外皮を捨てず、黒焼にすることで栄養をいただくことができるのだそうです。気になる外皮の味は・・・ほんのり焼き芋味!

受講生の皆さん、とても楽しそうにしていらっしゃいました。知るまでは、ただ抜いては捨てるだけだった「雑草」が、「足元に育つ宝」に見えるように変化する・・・そんなひとときだったかと思います。うきはのそこかしこにある中山間地・・・そうしたエリアも、実は「宝の山」になるかもしれません。次回は「春」に開催です。矢野先生、今回はどうもありがとうございました。みなさま、次回の開催をどうぞお楽しみに。