「親の家の片づけ」どうする?どうなる?

今期、「~生前整理・遺品整理~これからの暮らしやすさを考える整理収納講座」というタイトルで主催講座でも取り組む予定ですが、皆さんは親御さんの「住んでいる家」或いは「住んでいた家」について、考えられた事ありますか?

数年前から、TVや新聞、雑誌などでも幾度となく「親の家の片づけをどうしよう?」という特集が組まれるようになりました。その動きは、第1次ベビーブーム世代の方々が皆退職をされ、その親御さんたちの家が地域課題になり始めた時期と重なります。亡くなったり、施設に入居したり、子世代の家での同居を始めたり、あるいは家に住み続けながらも、なかなかそれまでの暮らし通りとはいかなくなったり。

各家庭で課題の形はそれぞれだと思いますが、「我が事として考えねば・・・」と思うきっかけとなりそうな書籍を図書館の棚で見つけましたので、今日は2冊ご紹介します。

まず1冊は消費生活アドバイザーの方が70歳になる年に出された「老いの片づけ力」です。90歳を越えた母、そして母と同居する独身の弟、著者と同じく東京で働く妹という家族での取組みを描かれた書籍です。


(大和書房より出版・著者:阿部絢子さん)

その中で、印象的な言葉をいくつか。
「今をどう生きるかを語ることだと。」「人生最終期の後半は、体力が急激に衰え、判断力も低下する。老いこそ賢く生きなければならない。」「親の老いを手本として、賢く、面白い、人生の最終期を迎えたいものだ。」
「今の消費社会が、この親の家の片づけ問題を生み出した」と論破されている著者の阿部さんは、この本を70代を迎えつつある時に書き起こされました。まさにベビーブーマーのお1人です。焦りを感じることや「全てに取り組む事は諦め、出来ることを」というスタンスを明らかにされていて、きっと励まされる方も多くいらっしゃると思います。

そしてもう1冊は、40代で隣県・大分県在住、「ミニマリスト」関連本で数多く出版されている方の書籍で、その名もずばり「ミニマリスト、親の家を片づける」です。


(KADOKAWAより出版・著者:やまぐちせいこさん)

こちらは、同居をきっかけに、片づけが必要になった「親の家」にさらに焦点を絞って書かれています。「物を捨てられない・捨てたくない義理の親を説得しながら片付ける」という大変で難しい事が主題になっていて、あまり触れずに過ごしてきた義理の親の人間性、家族関係を今一度考えるというような事も描かれています。ちなみに、ご家族はその後同居を解消されたそうです。親子でも価値観が違うので、適切な距離を考えるということの参考にもなるかと思います。

この2冊だけでなく、「親の家」「片づけ」などをキーワードに色々な書籍が出ています。「親も自分も必ず老いる」という現実を直視しながら、少しずつ、考えていけたらと思います。