家族で、地域で、高齢者の運転・事故を考える。

過日、池袋で交通事故があり、30代の母親と3歳の娘さんが亡くなり、12人もの方々が怪我をされました。夫が記者会見で、家族を1度に亡くされた悲しみ、そして高齢者の免許返納などについて言及されていました。「家族が高齢で免許証を返納しないので心配。どうやって返納させたらいいのか」ということも、頻繁に報道等の話題にあがります。高齢者の運転操作ミスの怖さ、家族の責任について考えました。

うきは市でも、「後期高齢者」である70代後半、80代で運転している方々は男女問わず、数多くおられます。全国的に見ると「交通僻地」ゆえ、どうしても「大人1人に車1台」と捉えられがちです。が、今回事故を起こした87歳の男性は、更新時の手続きでは問題がなかったそうです。ここ最近ニュースで取り上げられた事案で運転をしていた高齢者も、同じように更新は出来てきたのでしょう。それでも、操作ミスは起きるのです。アクセルとブレーキの踏み間違い事故については、高齢者の特徴的な事故として交通事故総合分析センターの交通事故分析リポートでも報告されています。加齢とともに大腿部の開き角度が若年の頃と違ってきたり、ペダル踏み位置のばらつく範囲が広くなる傾向などが出てくるそうです。

また、全体的な交通事故件数は年々減少していますが、高齢者が事故の当事者となる割合は増加傾向をたどっています。加齢にともなう心身機能の低下で重大事故が起きやすいこと等から、本人にとっても、そして家族にとっても懸念材料であり続けるだろうと思います。いつまで安全に運転を続けることが出来るのか、日常的に高齢者の運転を見て危険性を感じている家族が指摘をしても、行動範囲が狭くなってしまうことを懸念して本人が返納を拒否する場合も多いでしょう。田舎ゆえに「車がまさしく足代わり」という現状もあります。

亡くなられた女性の夫が、「それぞれのご家庭で事情があることは重々承知しておりますが、少しでも運転に不安がある人は車を運転しないという選択肢を考えてほしい。また、周囲の方々も本人に働きかけてほしい。家族の中に運転に不安がある方がいるならば、今一度家族内で考えてほしい。それが世の中に広がれば、交通事故による犠牲者を減らせるかもしれない。」と会見で話されていました。

家族・親族でどう協議し、促していくべきなのか・・・地域の中でも真剣に考えなければならない時期だろうと思います。

 

※ちなみに、うきは市では「高齢者安全運転装置促進事業」に取り組んでいます。
詳細については、市民協働推進課(TEL:0943-75-4982)へお尋ね下さい。