政治におけるマイノリティーその2/重度身体障害者、性的少数者の当選

今回の参議院選挙、「国の政治の【多様化】への第一歩」になるのではないかという報道がありました。比例で、重度身体障害者の舩後靖彦さんと木村英子さん、そして性的少数者でゲイをカミングアウトされている石川大我さんが初当選されたニュースです。この方々が当選されたことには、大きな意味が生じると思っています。政治が圧倒的マジョリティ(多数)の「健常者のもの」「異性愛者のもの」から、マイノリティ(少数)である「障害者」や「性的少数者」のものでもあるのだという認識を人々が持つきっかけとなったということです。

「障害者のための政治」について言うならば、「障害者のことは、当事者である障害者がもっとも詳しく知っている」「障害者のことを障害者抜きでは語れない」・・・確かに当たり前の事なのに、「国会」という機関において、障害者が政治の当事者となることは想定されていませんでした。設備、制度・・・あらゆるものが「健常者」を前提に協議され、準備されてきたのです。

しかしながら、舩後さんと木村さんが活躍されることで、国会の設備や制度のバリアフリー化が否応なしに検討され始めるでしょう。地方の機関にその波及効果が及ぶようになる迄には、相応の時間がかかることが予想されますが、とは言え今までのことを考えるならば、「大きな前進」です。

また、「性的少数者のための政治」についてのトピックスとしては、今年に入り13組の同性カップルが「同性婚を認めないのは違憲」として全国で一斉に提訴したことが記憶に新しいと思います。政府は「同性婚は想定されていない」という見解を打ち出しており、同性カップルが意図的に婚姻届を提出したとしても、現在のところ「不適法」として受理されることはありません。各地の自治体で採用されている同性パートナーシップ制度は、あくまで補完的な制度なのです。

やはり根幹としては国家や第三者に干渉されず、「望む相手との合意」により結婚が成立するという「婚姻の自由」をきちんと立法の場である国会で議論するということが求められるのだろうと思います。そうした動きから考えていくと、自らが同性愛者である石川さんが、「当事者」として国会で関連法案について取り上げることで、これらの議論が深まることを希望したいと思います。