「男らしく」の呪いをほどくには。

作者である白岩玄さんは30代。 「野ブタをプロデュース」でデビューを飾られた作家として知られています。

8月に入りました。少しお休みをとるという方もいらっしゃるでしょう。そこで、うきは市立図書館の蔵書から、読書のひと時にお勧めの1冊をご紹介したいと思います。

※「男女共同参画」という視点でお勧め本を選書していると、ウーマンリブやあるいはフェミニズムに重きをおいてお勧めしているかと思われますが、実は幅広いジャンルから選びたいなぁと思っています。

この「たてがみを捨てたライオンたち」は、現代を生きる男性の「男性側の生きづらさ」と「表には出せない本音」が、25歳・30歳・35歳のそれぞれ違う男性を描くことで表現されていて、お勧めの1冊です。

女性も「この生き方、どうなの?」と思う一方で、男性もモヤモヤした生きづらさを感じていて、そしていつの間にか大人になってしまっているけれど、今の自分は「こうでありたかった自分」なのだろうかと思っている・・・性差に関わらず、誰もが持っているであろう「よりどころのなさ」のようなものが描かれています。

「『女らしくあれ』がそうであったように、『男らしくあれ』も本人が意識せずとも実は社会が押し付けてきた価値観では・・・?」という疑問とともに、自分らしく生きることへの投げかけがされているようでした。「男らしく」の呪い、実は私たちもかけてしまっていませんか?