「家事」は女の仕事?

共働き世帯数が片働き世帯数を超えたのは1990年半ば、25年以上も前です。それでも「家事」は女性の仕事という傾向は強く、女性は家事と仕事の二重の負担に悩まされています。また、家事=無償労働(アンペイドワーク)という概念が、北京で開かれた第4回国連世界女性会議で採択されたのも1995年、25年以上も前です。

「労働」というと、外で働き収入を得る行為に限定され、家事は誰にでもできる活動という偏見や評価の低さがあるようです。「男は仕事、女は家庭」という性別役割分業を否定する意識は増加していますが、「妻の経済的自立」は賛成するけど、「家事に支障のない範囲で」という意識が強く、女性の二重の負担は支持されています。

さらに、「女性は情緒的な存在であり、家事は愛情表現である」という認識があり、妻は家事のレベルを維持しようとがんばり、夫は家事分担をしようとしないと考えられています。一方、男性は「男であるからには、妻子を養う責任がある」というプレッシャーを受けています。

それならば、「家事」は「家族のケア」という重要な労働であるという認識を持てたら、どちらかに負担が偏らないバランスのとれた生活ができるでしょう。また、男性も情緒性を獲得すること、それは、愛情など感情をあらわにする男性は「男らしくない」ではなく、「家事、育児を女性だけに負担させる男性は愛情がない」という認識が広がることです。だれもが性別に関わりなく、個性と能力を発揮できる柔軟な生き方が出来るようになってほしいです。